黒柿の手帳。

市橋彫刻工房さんは
手のひらサイズのちいいさなほっこりするような置物から
迫力のある龍や身を寄せ合う猿の親子を通り
社寺仏閣の修繕・復元までを請け負う、
福井の三代つづく彫刻工房さんです。

3代目の和典さんは
ぼくとつな雰囲気で でも話すと「ほくっ」というやさしい笑顔をみせてくれる
職人さん。
なにより初代と2代目を尊敬して追いつこうという姿勢は
見ていても話をしていても
気持ちがいいし
昔堅気な職人のかっこよさにあふれています。

で、黒柿のはなしです。
黒柿とは、柿の木なのですが
くろい模様が美しくはいっており 大変希少であり、
それがいろいろな風景に見えて 大変趣があります。

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これは以前 市橋さんで購入した家人の黒柿の根付。
黒い模様が山水画の渓谷のようです。

つやっときれいな丸でしょう?
黒柿の木片を、彫刻刀のみでまるくなめらかに削ってつくっているそうです。
彫刻刀? と、おもわず聞き返すほどにまるく、なめらかです。
黒柿は日々身につけてさわっていると、
ツヤが増し、黒が深くなり、さらになめらかに「育てる」ことができます。



…あと先に言っておくと、
タイトルの「手帳」はなんの関係もないです。すみません…テヘ。



で、これ。

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市橋和典さんの彫刻のご依頼で 今回
黒柿の彫刻を
アクセサリーにお仕立てなどしてみました。


写真のほかにも 根付や、私のとんぼ玉をあしらったものなど
数点お仕立てしましたが
実際つくってみると
紐だけでしたてたもののやわらかさが
この彫刻の雰囲気にはあっているかなぁ。

リングに紐をくるくる巻きつける作業がたのしかった。
仕立てはどの作品もなるべくシンプルにしました。
その方がとても彫刻のよさが出たので。

市橋さんはただいま、大阪の催事にでております。
私のお仕立てしたアクセサリーも ありますが
市橋さんの魂の宿る作品をぜひご覧いただけたら と思います。
やさしい笑顔の観音様を彫ったかと思うと
たちまち、龍を腕に巻きつけ格闘するように彫り上げていく姿は
見る人を引き付けるし
その作品を手に取らずにはいられませんよ。

大阪は難波の、高島屋さん7階催事場での
3月7日(水) から12日(月)( ※最終日は午後5時閉場。)まで
「越前・若狭の味と技紀行」、
お近くの方はぜひよろしくお願いします。
おくさんのゆきちゃんのやさしい笑顔が
迎えてくれると思います。
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by acof | 2012-03-06 19:20 | 仕事のこと | Comments(0)