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銀座の東尋坊

東京銀座での Lami de Lami「手作りガラスアクセサリー展」 に
お越しくださった皆様 
本当にありがとうございました。

去年もお越しくださった方が
今年も楽しみにしてたわよー とおっしゃってくださったり
ガラスを始めたばかりで という方がDMを握りしめてきてくだったり
そういう出会いが
とてもうれしいラミラミのガラスアクセサリー展。
みなさまからいただくものが、とても多い1週間でした。
私は今回、仕事の都合で前半3.5日しかいることができませんでしたが
いるうちに と来てくださった方も うれしかったです!
ほんとうにありがとうございました。


地元福井では
今日から「ガラスの器展」が
福井市花堂の クラフトizumiさん で開催しております。
古木はアクセサリー・ジュエリーのほか
コアグラスの冷酒杯や豆盆栽鉢を出品しております。
みなさま よろしくお願いします。



さてラミラミ展のおはなし。
私たちが作品展をしているSTAGE銀座 は
新橋駅近くを通る
高速道路の高架下につくられた建物です。
1階は画廊やギャラリーなどのほかファッション関係のお店が並び、
地下には定食屋や居酒屋がならんでいます。

その中の一軒、地下1階、ずっと奥の居酒屋は
「東尋坊」という名前です。
我が町三国町が誇る観光地の名前です。雄々しい崖っぷちです。
福井の観光PRのポスターが貼ってあり
メニューには
「上庄のさといもの煮物」
「へしこ茶漬け」
「さばの串焼き」
なんてかんじで
もう絶対的な福井感。
毎回 「入ってみようかなぁ…」 と思いながら
毎回 「つーか何も東京で食べなくても…」 と思いなおすのです。


でも
あんな都会のなかで
「福井」を看板に店を出す同郷の先輩が 同朋がいる と思うと
なんだか妙に心強い。
「あたいもがんばるっ」
きりっと心を引き締めるなにかがあります。

地方から出てきて東京に暮らす友人が
「田舎の人はさー」 と
私たちをさして言います。
なんだかおかしくなります。
彼女にも
故郷の味を求めて
郷土料理のお店にいったりする夜があるのかな?
なんだか切なくて、すこし可愛い。




銀座のカフェで、隣に座ったオトウサンとオカアサン、
漏れ聞こえる会話は
福井の方言でした。
たった5日ほどの東京出張、
これだけ交通の便利になり 東京への行き来などなんでもなくなった現代の暮し、
それでもふらりと入ったカフェの隣席に、
同郷の人がいる、という偶然には
心躍るものがあります。
じんわり心がほぐれ、

「なんやの、おんちゃん福井か?あたしもやざ!」と

やみくもに飛び込んでみる衝動にかられます。…しませんけど。

平成の世でもそうなのに、
ふるさとの訛り懐かし停車場の人ごみの中にそ(注:訛り)を聞きに行った石川啄木の心持とは
いかばかりだったであろうか と
晴天続きで影の濃い銀座の街の
ゆれる柳の葉を眺めたのでした。

帰るところがあるっていうのはうれしくて有り難いものです。